南を見渡せば神戸・大阪の市街地、そして活気ある港の景色。北に国有林の深い緑。ここは、兵庫県の中でも特にラグジュアリーな住まいが建ち並ぶ閑静なエリア。
高台の土地の魅力を素直に生かすべく、南北両面に全面ガラスを採用。加えて日本の伝統的な知恵をモダンに解釈し、心地よさを家の中に呼び込みました。
大きな一室空間のLDK中央に設けたエタノール暖炉は昔の「囲炉裏」と同じ。火を囲み家族や友人が集い話を弾ませる。物理的、精神的に暖まる場所として部屋の中心に設けました。
また、南北のテラスには「縁側」のような存在。眺望のよい南側はゲストを招くフォーマルなテラス。一方、林に面した北側はBBQピットのある家族用のテラス。食事をしたり、読書をしたり、家族の時間を過ごすための場。南北で公私のメリハリをつけています。南側の白い格子状のルーバーは一部ガラスが入ったアルミ製で「庇」のように、風雨を遮ったり、冬の光を取り込んだりデザインと機能を兼ね備えています。開放的かつシンプルな建物に燦燦と光が降り注ぐ。見事な眺望と住み手の暮らしを際立たせることを追求しました。