UENOHARA MUSIC HOUSE

上の原の音楽の家

長野県 2023.12
協力/施工 構造設計・監理:アース建築デザイン
設備基本設計協力:空間設備コンサルタント
施工:株式会社新津組
電気設備:柳沢電気
給排水設備: 荒井設備
空調換気設備:システック環境研究所
太陽光発電:ゴウダ
(太陽光発電:Q セルズ、蓄電池:TESLA)
浄化槽:第一公害プラント(フジクリーン工業)
サッシ:LIXIL
木製サッシ:モローズ
断熱材:イノアックサーマックス
キッチン・家具・建具・タイル・フローリング
:サンワカンパニー
竹フローリング:イエザキインテリア工房

撮影:根岸功写真事務所

規模 鉄骨造、平屋建
敷地面積:4,143.35㎡
建築面積:825.12㎡
延床面積:789.41㎡

計画は2021年秋の連絡で始まりました。
数年前に別荘を建設したオーナーから西側隣接地が手に入りました。何を計画すべきか是非現地を見に来てほしいとのこと。

建てた家はゲストへの評判が良く、ホテルでもないのに毎週末予約でいっぱいになります。
ゲストルームは一部屋なのでリビングでのごろねにも限界があり何か対応を考える必要があります。

また自然環境がすばらしい場所なので、世界中の友人・アーティストが泊まり込みでレコーディングができ、
そこにはサウナ&スパや、バー、コテージがあって真ん中でキャンプファイヤーも出来ると、
クリエイティブなとても素敵な土地に生まれかわるのではないかと考えています。

それから2ヶ月後訪問しました。鬱蒼とした自然の林。1200坪とのことでしたがどこが境界かもわからず茫然と立ち尽くしたことを覚えています。北側の侵入路より高低差7〜8m、敷地はなだらかな南傾斜地で鮮やかな紅葉樹木でいっぱいでした。
建物デザインは・・・?とその場で聞かれ・・・、ご自宅は地面が盛り上がったようなドーム型でしたので、
今回は自然をそのまま優しく囲い込む丸い建物だったら楽しいですね・・・。
3週間後円形の音楽の家のデザインをまとめ提案しました。

敷地の高い北側に供用の玄関・バー・LDK・音楽練習室をおき、脱衣・浴室・サウナと寝室4部屋を敷地の低い南側に、
そうすることで敷地の落差によりLDKから屋根越しの自然の眺望を可能にしています。

敷地境界線から建物を3mほど離し、そのど真ん中に直径33m円形の中庭を、そして中心にはファイヤースペースを設けた。
すべての部屋はこの中庭に面していて、緑・光・風をどの部屋にいても感じられる構造。

この家でも日本の伝統的家屋から学べる「暮らしの知恵」、例えば外と中のインターフェイスである縁側、借景、囲炉裏=焚火、庇、格子、自然通風、露天風呂を積極的に取り入れている。 

円や丸は、はじまりも終わりも無いため完全性・完璧さの象徴で、平和や愛を表すと聞きます。
愛、そして世界の平和が実現すること、常々エドワード鈴木もオーナーも願っていました。

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